AKI−H8およびマザーボードの改造
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MSX−H8カートリッジに使用するAKI−H8ボードはほんの少しですが改造しないといけません。またAKI−H8の改造に伴いAKI−H8用マザーボードも改造しなければなりません。当初、モード6ジャンパを付ける以外は改造しないで済ませるつもりだったのですが、どうやらそういうわけにもいかなそうです。でも大した改造じゃないので安心してください。
ご注意!! 今まで秋月のH8キットを作ったことが無く、これから作ってこの改造をやってみようと思っている方へ
最初に必ず秋月の説明書通りAKI−H8とマザーボードに作ってください。そしてキットに添付されているサンプルプログラムを実行して見て、正しくキットが完成したことを確認した上でこの改造を行なってください。
うまく動かなかった場合、そもそもAKI−H8を作った時点からおかしかったのか、改造によっておかしくなったのか明確にすることが重要です。
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改造する点
以下の3点を改造します。
1) CPUのモードを6にする
2) NMIのプルアップを 47K にする
3) 5V電源をマザーボード側で作る
改造の目的
1) CPUのモードを6にする
デフォルトのモード7では外付けメモリは使えません。内蔵EEPROM有効、アドレス空間16Mバイトのモード6にします。
2) NMIのプルアップを 47K にする
8255のポートBは 10K の集合抵抗によってプルダウンされています(基本的に私はポートBの信号は"1"でアクティブであると考えています)。ところがAKI-H8側ではNMIは 10K でプルアップされています。これだとMSXの電源が入ってからH8カートリッジが初期化されるまでの間(MSX−H8カートリッジを使うソフトを使わなければずっとその状態が続きます)、NMI端子には"0"でも"1"でもない中途半端な電圧が加えられ続けることになり、好ましくありませんので、プルアップを弱くします。
3) 5V電源をマザーボード側で作る
MSX−H8カートリッジは、MSX本体から5V電源をもらうので、H8ボード上のレギュレータは必要ありません。付けたままだとレギュレータに逆電圧をかけることになり、好ましくありません。ですから、レギュレータをマザーボード側に移します。
具体的な改造の方法
1) CPUのモードを6にする
CN5 の 1-2 をショートしてCPUモードを6にします。2)で使う抵抗の足の余りでよいでしょう。
2) NMIのプルアップを 47K にする
R6(10KΩ)をはずし、1/6wか1/8wの 47KΩの抵抗を取りつけます。
3) 5V電源をマザーボード側で作る
まず、H8ボード上の7805をはずします。うまくはずす自信のない人は、もうひとつ7805を買っておき、H8ボード上の7805はニッパーで足を切ってもよいでしょう。
次にはずした7805(もしくは別に用意した7805)をマザーボードの適当な場所に付け、5V電源回路を作ります。7805の入力ははじめからマザーボードに乗っている7812の出力をつなぎます。そして7805の出力を CN-1 の35ピン、36ピンにつなぎます。
ようするに下の回路図のようなことをやっているわけです。