MSXでH8内蔵EEPROMを焼く
H8のページに戻る
ついにWindowsパソコンを使わずにH8内蔵EEPROMを焼くことに成功しました。MSXにわずかなハードウエア(ジョイスティックポート−RS232変換アダプタとシリアルケーブル)を付けるだけで、秋月のマザーボード上のAki−H8にプログラムを焼くことができます。これでWindowsパソコンを持っていない方もMSX−H8カートリッジを作ることができます。
ジョイスティックポート−RS232変換アダプタ
アダプタの部品面
コンデンサが4つしか見えませんが、1つはICソケットの下に入っています。
ハンダ面
RS232コネクタ
ジョイスティックポート用コネクタ
私はこんな風に作ってしまいましたが、ハードウエア工作に慣れていない方はもっと大きな基板に余裕をもって作っても構いません。
ジョイスティックポート用コネクタ(DSUB9ピン メス)について
最近、ジョイスティックポート用のコネクタ(AMPと書いてある、プラスチック製のもの等)の新品を入手するのが困難です。そこで私はDSUB9ピンコネクタを使うことにしました。
普通に売っているDSUB9ピンコネクタは、左右にでっぱっている「耳」が邪魔してA1−ST/GTなどにはささりません。私はこの「耳」を金ノコで切りました。そうするとコネクタがバラバラになってしまうので、瞬間接着剤でくっつけます。この際、注意すべきことは瞬間接着剤が絶対にコネクタの中のピンの方に行かないように気をつけることです。最後に「耳」の切り口でケガをしないようヤスリで丸めます。
そういった工作が苦手な方は、いらなくなったジョイパッドなどのコネクタをケーブルごと使うのがよいかもしれません。ただし、5番、9番がつながっているものでないとダメです。
|
このアダプタはあおざかなさん作の「アクロバット232」とTXD、RXD端子を合わせています(RTS、CTSは使用していません)ので、アクロバット232をお持ちの方はこのアダプタを作らなくてもEEPROMを焼けるかもしれません。
※ご注意!! アダプタのジョイスティックポート用コネクタはMSXのジョイスティックポート以外には絶対に挿さないでください。また、アダプタのRS232コネクタにはジョイスティックやマウスなどを絶対に挿さないでください。
書きこみを行う
1.まずは上図のようにMSXと秋月H8マザーボードを接続し、マザーボードにはAki−H8を乗せておきます。
2.そしてMSXの電源を入れ、MSX−DOSを立ち上げます。マザーボードはまだ電源を入れずに書きこみスイッチのみONにしておきます。
3.DOSのコマンドラインから以下のように入力し書きこみソフトを起動します。
WRTEEP <書きこみたいファイル>
書きこめるファイルは秋月の開発ツールが出す .MOT ファイルです。拡張子も忘れずに入力してください。
4.以下のように表示されるはずです。
PREASE POWER ON H8 WITH BOOTMODE
AND HIT ANY KEY.( [ESC]:CANCEL )
これが表示されたら、マザーボードの電源を入れてからESC以外のキーを押してください。
5.以下のように表示されるはずです。
BAUD RATE ADJUSTING...DONE.
SENDING H8 PROGRAM...DONE.
SENDING .MOT FILE.......
SENDING .MOT FILE が出るまでに数秒〜十数秒程度かかります。 SENDING .MOT FILE のあとのピリオドは、1個が .MOT ファイルの1行に対応します。
6.以下のように表示されたら書きこみ完了です。マザーボードの電源を切ってください。
PREASE POWER OFF H8.
途中でエラーメッセージが出てDOSプロンプトに戻ってしまう場合、マザーボードの電源を切り、接続が正しいか等確認し、始めからやり直してください。
書きこみソフト(wrteep.lzh)をダウンロードする
※ダウンロードしたファイルは lh5 形式のアーカイブを解凍できるソフト(MSXならPMEXT.COMなど、MS−DOSマシンならLHA.EXEなど)で解凍してください。解凍後は添付のドキュメントファイルをよく読んでからお使いください。