「ACE」は、Animation Cell Editor の略です。「エース」と読んでください。MSXで全画面アニメーションを作成するためのツール群です。
少年の日々、教科書の隅っこにパラパラマンガを描いた体験は誰でもあるでしょう。(私の体験では歴史の教科書がパラパラマンガに最適でした(笑))。それと同じようなことをMSXで行うのが「ACE−tools」です。
最大999枚のフレーム(1枚の絵をフレームと言います)を扱うことができ、フレームの挿入、削除、移動などが簡単にできます。また、他のグラフィックツールで描いた絵を扱うことも考慮しています。
ACE−toolsは大きく分けると「DRAW−SET]と「PAINT−SET」の2部にわかれます。現在第1部しか完成していませんが、これだけでも単色アニメがひょいひょい描けるので結構遊べます。
MSXで全画面アニメーションする場合、「記憶装置の遅さ」と「VDPの遅さ」が足をひっぱります。記憶装置に関しては「似非職人工房」さん達の努力でMSXでも手軽にハードディスクが使えるようになり、かなり改善されました。しかし、VDPに関してはいまだにMSX2+以来のV9958です。スクリーン5を全面書き換えしているとturboRでも秒3〜4コマ程度のスピードしかでません。
そこで、DRAW−SETでは、パレット切り替えにより単色アニメを高速表示しています。PAINT−SETでは、画面が変化した部分のみを書き換えることにより、絵にもよりますが秒8〜10コマ程度の速度を実現します。そのためのアニメドライバはすでにできています。
MSX本体 : MSXturboR推奨
DOS : MSX−DOS2推奨
メインメモリ : 64Kバイト以上、RAMディスクを使用するなら多ければ多いほどよい
外部記憶装置 : ハードディスクドライブ推奨
※MSX2/2+、DOS1、フロッピーディスクでも動作するはずですが、速度的に悲惨な結果になると思うのでおすすめできません。
「DRAW−SET」は、黒1色で輪郭だけのアニメを描くためのツール群です。前後の絵を透かして見ながら描くことができるため、いわゆる「中割り」が簡単にできます。
こんなアニメが描けます。
このアニメは、DRAW−SETにサンプルとして同梱されています。
※このホームページに貼り付けてあるアニメは「アニメGIF」であり、ACE−toolsのデータ形式とは違います。ACE−toolsはアニメGIFを作るツールではないのでそのへんを勘違いしないようお願いします。
(でも、そういうこともできると面白いですね。いつかはチャレンジしたいです。)
「PAINT−SET」は、DRAW−SETで描いた単色アニメに16色で着色するツール群です。現在まだ完成していませんが、これができれば一応まともなカラーアニメができるはずです。
こんなアニメが描けるはずです・・・
※ダウンロードしたファイルは lh5 形式のアーカイブを解凍できるソフト(MSXならPMEXT.COMなど、MS−DOSマシンならLHA.EXEなど)で解凍してください。解凍後は添付のドキュメントファイル(*.DOC)をよく読んでからお使いください。