製作記その1 ポリパテで本体を作る

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 本体は、ゼロからポリパテで作ります。最初、体操着バージョンの塗装を剥がして改造しようかとも思ったのですが、あれはあれで残しておきたい気がしてやめました。また、最初はポーズは体操着バージョンと同じで服だけ変えるつもりでしたが、そのままでは面白くないので少し変えました。片足を少し曲げ、顔も少し横を向いているようにしました。

 現在、こんな感じです。だいたいのプロポーションが決まったところです。顔や手や、服などの細部の造形はまだこれからです。あと、髪の毛もまだです。

 製作記とか言いながら、いきなりこのような、かなり製作の進んだものを見せられて困惑している人もいるかと思いますが、私としては製作初期の人だかなんだかわからない怪しげな物体を人前にさらすのはどうしても気がとがめて、できませんでした。

 そこで、ここまでの姿になる過程を文章で説明します。

 最初に、下の図のようにビニール袋など(ポリパテがくっつかなくて適度に平らなものであればば何でもよい)の上に、ポリパテで大まかな人の形を作り、固まるのを待ちます。私は手は後で付けることが多いので、この時点では手は無く、頭、胴体、両足だけです。手のパーツは別に作っておいて後でくっつけます。

 こうしてできた、人型の薄っぺらなものの両面に、さらにポリパテを盛り重ねて厚みを増して行きます。なお、ビニール袋に接していた面はツルツルすぎてポリパテが乗りにくいので、粗めのヤスリでザラザラにしておきます。

 そうして、ポリパテを盛って行く過程で、バランスを見ながら、削るべきところは削ります。だいたい十数回も盛れば、一応人らしい型になります。

 このやり方の利点は、私のような3D感覚が未熟な者が、2Dを3Dにするのに手っ取り早いことです。欠点はダイナミックなポーズを作ることが難しいことです。幸い今回はそれほど激しいポーズではないので何とかなっています。

 プロの造形師さんは、最初に紙粘土とかで芯を作り、その上にポリパテ(エポパテ、e.t.c)を盛る、というやり方の人が多いそうなのですが、私は最初に芯材だけでポーズを完璧に決めてしまえる自信がなかったので全部ポリパテで作りました。現に途中で少しポーズを変えていますし。(^^;;;