髪の毛作りに入る前に・・・
〜 頭部の複製 〜
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本格的な髪の毛作りに入る前に、頭部の複製を作ることにしました。体操着バージョンは、頭部と胴体が一体だったため、髪の毛は4パーツに分割しないと作れませんでした。知恵の輪のごとく後の髪→頭頂部の髪(右、左)→前髪の順に組み立てなければいけませんでした。
今回は頭と胴体が独立しているので、先に頭頂部の髪をつけて後から後の髪をつけることも可能です。・・・ということは初めから頭頂部の髪と頭部は一体でもよいのでは・・・ということに気づきました。部品点数は少ない方がいいに決まっていますのでそれでいきます。
ここで私の頭を不安がよぎりました。「もし、髪の毛の製作の際なにかとんでもない失敗をして頭部を台無しにしてしまったら、また頭部をゼロから作りなおす事になる・・・」 そこで、頭部の複製を作っておくことにしました。それに、頭部の複製があれば他のキャラを作るときに楽かも・・・とも思いました。
複製は、その上にさらにポリパテを盛るわけですから、キャストではなくポリパテで作ることにしました。キャストもポリパテを盛ることは可能ですが、同じ材質の方が加工しやすいでしょう。
と、いうわけで実践編です。
型取り用シリコンゴムと硬化剤。
原型には離型剤としてメンソレータムを塗ります。(テカテカして見えるのはそのせい)
型枠を作り、その底に油粘土を敷詰めます。型枠は、「接着マット」と呼ばれているもの(たぶんポリプロピレン製)を適当な大きさに切り、円筒状にしてマスキングテープで止めて作りました。
油粘土に原型を半分くらい埋め込みます。周囲にある窪みは位置あわせ用です。
シリコンゴムは、重量を量ります。目分量で適当にやると硬化不良になるらしいです。
硬化剤を入れ(左の写真)、よく混ぜます(右の写真)。
シリコンを流し込みます。一度にドバッと流し込むのではなく、表面にできた気泡を潰しながら少しずつ流し込むのがよい、とどっかの模型雑誌に書いてありました。
流し込みおわったところ。
シリコンゴムが固まったところ。これでシリコン型が半分できました。
今度は反対側の型を作ります。できた型に原型を埋め込み、離型剤を塗って型枠を作ります。
同じようにシリコンゴムを流し込みます。
シリコン型が両方完成しました。
空気と余ったポリパテを逃がすゲートを切ります(矢印)。
シリコン型に離型剤を塗ってから、ポリパテを盛っていきます。隅々までポリパテが行き渡るよう丁寧に盛ります。
十分ポリパテを盛ったら型を合わせます。なんかゲート以外からもあふれていますが(^^;;;
ポリパテ硬化後、型から取り出したところ。ちょっと気泡が入っていて鬱です。
オリジナルと複製品。