超ミニBASIC for SH(7050,7047)


ビーリバーエレクトロニクス社製CPUボード YS7050−3

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・H8/3048版との相違点

ファイル形式

・SH版はイエローソフト社の開発ツールで作成しているため、ROMに書きこむファイルの形式が .mot ではなく .s です。
ご使用の際には .s 形式のファイルをROMに書き込むことができる環境が必要です。 .mot形式用のブートモード書き込みソフトやROMライターでは書き込めないので注意してください。

ハードウエアの違いによる変更点

・内蔵I/Oアドレス定数の名前、値、機能が全く異なります。
・SHはワード単位、ロングワード単位でアクセスしなければいけない内蔵I/Oもあるので、BSET文、BCLR文の仕様が拡張されています。また、BTST系の関数もワードアクセス用、ロングワードアクセス用のものが追加されています。
・割り込みジャンプテーブルはなくなりました。割り込みが必要なら適宜CPUのVBRレジスタを設定してください。

・アドレスエラー、不当命令、スロット不当命令を検出します。
・現バージョンではキャラクタ液晶関係の文・関数は使えません。近い将来使えるようにする予定です。

ベンチマーク

 H8とスピードを比べてみました。実行したのは以下のプログラムです。
10 S=0
20 FOR Y=1 TO 999 STEP 3
30 FOR X=1 TO 999 STEP 2
40 S=S+Y*32/X+SGN(X-Y)
60 NEXT
70 NEXT
80 ?S
90 END


結果は以下の通りです。

実行環境

実行時間

外付けRAMの条件

H8/3052 クロック25MHz

内蔵RAM:約38秒 
(クロック20MHzに換算すると約47秒、
49.152MHzに換算すると約19秒)


SH7050 クロック20MHz

内蔵RAM:約18秒


外付けRAM:約19秒

8ビットバス接続、アクセスタイム85ナノ秒
読み出し後書き込みのウエイトなし
連続アクセスウエイトなし
CSアサート期間拡張なし
WCR1によるウエイトなし

SH7047 クロック49.152MHz

内蔵RAM:約8秒


外付けRAM:約9秒

8ビットバス接続、アクセスタイム85ナノ秒
読み出し後書き込みのウエイト1
連続アクセスウエイトなし
CSアサート期間拡張なし
WCR1によるウエイト3


SHの方が圧倒的に速いですね。換算すると、SHは同じクロックのH8の約2.3〜2.6倍の性能があることがわかります。