超ミニBASICを作った理由




そりゃ「竜」だ。

超ミニBASICのページに戻る

 それはまさに青天の霹靂でした。ある日突然、私は「BASICインタプリタが作りたい」という激しい衝動に襲われました。

 MSXには始めからBASICが載っているのになんでまた別の、しかも性能的に劣るBASICを作るのか?

 基本的には私自身のスキルアップの為です。逆ポーランド記法のFORTHもいいけど、普通の中置記法の数式の処理も身につけなきゃいけないな、と思いました。私は既に「H−FORTH」というMSX用のFORTH系言語のコンパイラを発表しているのですが、今一つ普及していないようで、やっぱり逆ポーランド記法って流行らないのかなぁ、と思ったりもします。

 また、原点に戻って色々考えて見たかったというのもあります。近頃のパソコン(ゲイツOSマシンとか)でのプログラム環境って、最低(ハードウエアに近いと言う意味で)レベルがC言語だったりします。それは、たとえば、

「for(i=0;i<10;i++) foo(); と書けば関数 foo() が10回呼び出される。どのようなステップを経て関数 foo() が10回呼び出されるのか、なんてことを考えちゃいけない。それはそういうもんなのだ、と思うしかない。『本当に foo() は10回呼び出されるのか?』などと疑ってはいけない。」



 という世界です。でも私はもうちょっと踏み込んで見たかったのです。いつもなにげなく使っている高級言語がマシン語レベルではどのように実現されているかを考えてみたかった、またその機構を自分で作ってみたかった、というわけです。