Studio Siam







母なる川に想いを寄せて




タイの母なる川 チャオプラヤ川(メナム川)沿いには
多くのホテルが立ち並び、
かの有名なオリエンタルホテルもこの川辺に建っています。
一応リバーサイドは絶景と言う事になっていますが
ほんのり異臭が漂い、ただの泥川(失礼!)
ただタイ人にとってこの土色の川こそ、
川が生きている証拠だそうです。
私達日本人にとって景観のよい川とは濁りのない
それはそれは澄み切った清流を思い浮かべるのですが
ここでもタイ人との感覚の違いを感じます。




かつて東洋のベニスと謳われたタイ
この川を中心に幾多もの水路に分かれ、
様々な商業もこれをベースに発達したそうです。
また上流では今尚、水上生活者達が炊事から
洗濯,その他諸々にこの川を利用し、
恩恵を授かっているのはその頃の名残でしょう。



それでも夜になればその汚れも目立たず、
さわやかにそよぐ風に"涼"を求めてリバーサイドでお食事でも
と言った気になるのですが、
今度は必要に迫ってくる蚊に悩まされます。
勿論テーブルの足元には古典的な蚊取り線香が
セットされているのですが人によっては
それでも蚊の餌食となってしまうようで
お出かけの際には虫よけスプレーをお忘れなく!


夕暮れ時、きらきら輝く川面を眺め、皆何を想うのでしょうか。

(Apr. 2002)

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